~10月は東京都消費者月間です くらしフェスタ東京2022 持続可能なやさしい未来へ

メインシンポジウム

エコプログラム

地域会場

交流フェスタ 見て、聞いて、話そう!

東京の農業応援企画

協賛事業

【WEB交流フェスタ】ホームページから参加しましょう。クイズに答えるとプレゼントもあります。

WEB交流フェスタ2022 イベントレポート


 東京都消費者月間事業では「消費者月間」である10月を中心に、消費生活に関連する様々なイベントを開催しています。
 その中でも「交流フェスタ」は、参加型のイベントとして多くの方へ情報提供を行う場として親しまれてきましたが、新型コロナウイルス感染症を契機に、オンラインでの情報提供の充実を目指し、今年で3年目の開催となりました。
 今年度は、昨年度までのノウハウと皆様からのご意見を生かし、さらにわかりやすく楽しいサイトを目指しました。

WEB交流フェスタ 2022 トップページ
WEB交流フェスタ 2022 トップページ

昨年度の振り返りから始めるサイト構築

 昨年度好評だったクイズやウェブースといった情報ページは残しつつ、操作性や運用時の反省点を踏まえ、より見やすく、集客へ注力したサイト構築の検討を行いました。
 まず、サイト閲覧にはスマートフォンを使用する人が多いという昨年度の実績から、1ページに表示し、内容もできるだけシンプルに整理しました。更には、スマートフォンでの操作方法も念頭におき、ボタンの配置など、直感的に操作できるよう工夫を凝らしました。
 また、昨年度は何度も訪問してもらうため、サイトの更新頻度を上げ、いつ訪れても変化のある飽きのこないサイト作りを目指しましたが、更新頻度に比例した著しい集客には結びつかず、運用面での煩わしさという課題が残りました。そこで、今年度は、サイト内で行うイベントを精査し、公開期間中に偏りなくイベントを実施することで、サイトを盛り上げこととしました。
 そのため、すっきりとしたサイトとなり、閲覧しやすくなったとの声を多くいただきました。


集客への更なる取り組み

 サイト自体の構築と同時に力を入れたこととして、積極的な集客への取組があります。ネットユーザーをいかにサイトへ導くかは例年大きな課題となっています。今年度は昨年度以上にWEB広告に力を入れました。利用者総数が多く情報取得の手段として幅広い年代が使用しているTwitterと、昨年度高い集客実績があったFacebookに的を絞り、広告を配信しました。また、実行委員会団体も各団体のSNSを利用し、イベントの告知を行うなど、情報拡散に努め、実行委員会全体で広報活動を行いました。

 WEB交流フェスタの4つのコンテンツを紹介します。


【1】ウェブース ~消費生活いろいろブース~

 「ウェブース」は、「ウェブ」と「ブース」を掛け合わせた造語で、参集型のイベントにおいては、参加団体の出展ブースとなるページです。
 消費者団体、市民団体、東京都、企業、事業者団体、公益法人等の参加団体が提供した情報を見ることができます。
 テーマごとに6つのエリア(「くらし」「環境・エシカル」「食」「安全対策」「消費者被害防止」「子ども」)に分かれています。 提供する情報にも工夫を凝らし、文字や画像だけではなく、今年度から動画も掲載できるようにしました。積極的に動画制作を行った団体もあり、訪問者に向けて、より分かりやすい情報提供を行いました。


ウェブースの6つのエリア

①くらし(13団体)
 引っ越し、住まい、健康、終活、計量など、くらしの様々な情報を幅広く集めたページです。


②環境・エシカル(10団体)
 地産地消、食品ロス、再生可能エネルギーなど、環境にやさしいくらしを送るための情報が盛りだくさんのページです。


③食(8団体)
 食品衛生や様々な食品について、健康な食生活を送るための情報を掲載しました。


④安全対策(5団体)
 くらしの中での安全対策に関する情報や防犯対策に役立つ防犯アプリの利用方法などを紹介しています。


⑤消費者被害防止(7団体)
 消費者トラブルの事例や注意すべきポイントを知って、消費被害を未然に防ぐ情報を掲載しました。


⑥子ども(3団体)
 子どもの事故やトラブルの危険情報や子どもたちを守るための活動を紹介しています。

ウェブ―ス トップページ
ウェブ―ス トップページ
ウェブース 各団体ページ
ウェブース 各団体ページ

【2】クイズラリー

 楽しく消費生活を学べるコンテンツとして、クイズに回答しながら各テーマブースを巡っていく「クイズラリー」を今年度も設けました。
 より気軽に楽しんでいただくために〇×クイズとし、47団体よりクイズが出題されました。クイズはウェブースのカテゴリーに合わせ、「くらし」「環境・エシカル」「食」「安全対策・こども」「消費者被害防止」の5つのテーマにまとめ、興味に合わせてチャレンジすることができるようにしました。さらに、クイズのヒントをウェブースへ掲載することで、より多くの事柄を学ぶことができる構成としました。また、Twitterでも日々クイズ問題を発信し、サイトへのアクセスに結びつける工夫をしました。
 クイズのテーマごとに全問チャレンジし、設定されたキーワードを回答した応募者へ、抽選で400名に図書カードNEXT500円分を用意しました。
 すべてのクイズに挑戦した方も多く、クイズの応募件数は2,011件となり、大変盛り上がったコンテンツとなりました。

クイズラリー トップページ ○×クイズ
○×クイズ

【3】ミニセミナー

 今年新たに企画したコンテンツです。興味のある内容について気軽に参加できるよう、オンライン会議システムZoomウェビナーを使い、事前申込制、生配信で1講座20分程度の講座を行いました。実行委員による講座は、金融やリカレント教育など話題性の高いものを取り上げたこともあり、アンケートでは受講者から好評を得ました。
 また、東京都の出前寄席事業と協働し、出前寄席を配信。落語を通して消費者被害防止について楽しく学べる時間となりました。

三遊亭仁馬さんによる落語(出前寄席特別配信)
三遊亭仁馬さんによる落語
(出前寄席特別配信)
11/18(金)14:00~ 落語(出前寄席) 身近なネット通販の落とし穴
落語家:三遊亭仁馬さん
12/6(火)14:00~ 講座 ・今から始めよう!!お金の話
・人生100年時代をどう生きるか?
・年金繰上げ・繰下げどうしたら良いか?
 -年金の基礎からやさしくお伝えします-
12/22(木)11:00~ 講座 ・あなたはできますか?上手な断り方!
・持続可能なやさしい未来へ
 ~SDGsはどこから来て、どこに向かうのか~
・働く人のキャリアアップとリカレント教育

 このミニセミナーでは、Zoomウェビナーを実際に実行委員が操作、運営することで、消費者団体の活動サポートとしての役割を担いました。
 オンラインでのイベント実施が多くなってきた昨今、Zoomウェビナーを使ったイベントの開催方法やシステムの使い方などを実践的に学び、消費者団体における今後の幅広い活動につなげました。
 具体的には、年度当初にウェビナーグループを立ち上げ、Zoomの勉強会を行い、企画立案からZoom操作の実践、本番に向けてのリハーサルを重ね、ミニセミナーを実施しました。Zoomの設定、当日のホストや司会も消費者団体から選出された実行委員が担いました。
 以下にウェビナーグループによる年間の活動を紹介します。


ウェビナーグループの活動

〇Zoomウェビナー機能の特徴を学ぶ
 ZoomウェビナーとZoomミーティングの違いやセミナー開催(運営)の流れについての勉強会を行いました。Zoomウェビナーは講師から参加者への一方向の配信システムであること、参加者情報が他の参加者にはわからないため気軽に参加しやすいという特性を生かし、WEB交流フェスタ内でミニセミナーを実施することを決定しました。

〇企画立案
 実行委員会として参加している消費者団体へ講師を依頼し、幅広い分野のセミナーを複数回実施することができました。

〇Zoomウェビナー研修会の実施
 運営者・パネリスト(講師)・視聴者、それぞれの立場で参加し、どのように見えるか、何ができるかを研修しました。これにより、実際に使用する際のイメージを持つことができました。

〇リハーサルの実施
 運営者、パネリスト(講師)の練習として、Zoomウェビナーでのリハーサルを行いました。特に画面共有や、ビデオ音声の切り替えなど、操作方法については何度も練習を行いました。また、セミナー内容についての意見交換を行い、質の高い講演内容となりました。

〇Zoomウェビナーの設定
 開室予約、アンケートの作成、申込の管理などホストとなる実行委員が中心となって行いました。

〇ミニセミナー実施
 1日に3つの異なる内容のセミナーを配信。講師、ホストとのやり取りもスムーズで、大きなトラブルもなく、無事に2日間の配信を行うことができました。申し込みは事前登録制とし、Zoomから自動的に配信案内が届くように設定しました。退出と共に表示されるアンケートの回収率も高く、Zoomでのイベントはメリットが多いことを実感しました。また、イベント成功のためには事前のリハーサルを綿密に行うこと、通信環境をしっかり整えることが重要であり、学びの多いイベントとなりました。

Zoomウェビナーでのミニセミナー配信
Zoomウェビナーでのミニセミナー配信

【4】エシカル消費

 エシカル消費行動についてわかりやすく紹介したページです。エシカルとはなにか、どのような行動がエシカル消費につながるかなど、理念だけではなく、エシカル消費を身近なものと感じて実践できるよう、内容の充実を図りました。
 また、若年層にエシカル消費をまず、知ってもらうことを企画のコンセプトとし、東京都が制作した子どもとその保護者向けにエシカル消費をわかりやすく説明したデジタル絵本「あなたと みんなと おもいやり ~エシカルの森のおはなし~」を活用し、親子で楽しく学ぶコーナーを設置しました。子どもでも理解しやすく、親子で読み聞かせができて良かったと大変好評でした。
 更に、初めての試みとして、東京で育った多摩産材を通して、環境、地産地消、資源の有効活用等について、楽しく学んでもらうため、オンラインでエシカルワークショップ「多摩産材を使用した木のスプーンづくり」を開催しました。なお、ワークショップで使用したワークシートはサイトからダウンロードできるようにし、利用者サービスの工夫を行いました。


デジタル絵本
 東京のどこかにあるエシカルの森を舞台に、森の動物たちが日常の出来事を通して自然にエシカル消費について学んでいきます。

「あなたと みんなと おもいやり~エシカルの森のおはなし~(東京都生活文化スポーツ局消費生活部 提供)」
「あなたと みんなと おもいやり
~エシカルの森のおはなし~」

(東京都生活文化スポーツ局消費生活部 提供)

エシカルワークショップ
多摩産材を使った木のスプーンづくり
【開催日】12月26日(月)14時~
【開催方法】オンライン(Zoom)
【定員】20組(要申込 抽選)
【内容】エシカル素材を使ったワークショップ
    紙やすりを使って仕上げる多摩産材で作った木のスプーンづくり
(運営:株式会社東京チェンソーズ)


 冬休み中の開催だったので親子での参加も多く、大人から子どもまで和気あいあいとしたワークショップになりました。東京の木とエシカル消費について分かりやすく説明したワークシートも使って学び、最後は出来上がったスプーンを参加者同士で見せ合い、エシカル談議で交流を深めることができました。

ワークシート&作成した木のスプーン
ワークシート&作成した木のスプーン

広報活動・情報拡散

 広報活動として、今年はSNSを使った活動に力を入れました。SNS広報活動の一部を紹介します。


〇くらしフェスタ東京のフォロワーを増やす
 Twitter、Facebookのアカウントからの情報発信に力を入れるため、まずは、フォロワーを増やすことから始めました。昨年の事業でのSNS発信では、フォロワーが少なく、効果的な情報拡散が不充分であったため、その反省を生かし、今年はサイト開設前から情報発信を行うとともに、実行委員会団体を中心に、アカウントフォローを呼びかけました。その結果、昨年サイト開設時と比べフォロワーが130%となり、個人のフォロワーも増加しました。


〇サイト公開中の毎日投稿
 サイト公開中は各団体のウェブ―ス紹介とクイズ問題を交互に、ほぼ毎日投稿しました。目立つようにテキストだけでなく、画像もあわせて投稿し、クイズは答えを調べるサイトへ誘導する内容とし、興味をそそる形にしました。また、フォロワーである実行委員会団体にはリツイートを呼びかけ、更なる情報拡散に努めました。

くらしフェスタ東京アカウントからの毎日ツイート
くらしフェスタ東京アカウントからの毎日ツイート

〇東京都のSNSからの発信
 「東京都消費生活行政 @tocho_shouhi」のTwitterアカウントからもイベント毎に発信を行いました。フォロワー数が多いアカウントのため、様々な層へのアプローチになりました。

東京都のアカウントからのツイート
東京都のアカウントからのツイート

〇SNS広告の利用
 不特定多数の方への広告のため、Twitter、Facebookへ広告を出稿し、自身のSNSでは拡散しきれないユーザーへの情報拡散を図りました。特にクイズラリーは興味のある方のリツイート、引用リツイートなどで、情報が拡散され、昨年に比べ応募数が劇的に増加しました。

東京都のアカウントからのツイート

WEB交流フェスタを振り返って

 実行委員会や参加団体の方々からのアンケートでの主な意見は次のとおりです。

・幅広い分野について学ぶことのできる、良いコンテンツだと感じた。
・テキスト、画像、動画のミックス方式は見た目の分量バランスも良く理解に役立った
・デザインも可愛らしく、テーマ毎にコンパクトにまとめられていて、昨年より見やすかった。
・各参加者団体のページまでのクリック数が多く、なかなかたどり着けなかった。
・興味がない人にも読んでもらえるような工夫がなかった。
・会場での実施もしたいが、WEBでの利点(誰でも閲覧可能)もあるので、両方あるとよい。

 次回はアンケートの意見等も踏まえながら、実行委員会の皆さんと力を合わせて、より充実した啓発展開を行いたいと考えています。

PAGETOP