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【地域会場】多摩、八王子で開催

八王子会場イベントレポート

くらしフェスタ東京 八王子会場
「これだけは知っておきたい!ひとりでもできるSDGs~」を開催しました。

配信日時:2021年11月30日(火)
      14:00~16:00
オンライン限定配信
視聴者数:56人
共  催:東京都消費者月間実行委員会
      八王子市
講  師:千葉 潔さん
      (国際連合広報センター 知識管理担当)
対 談 者:黒部 睦さん
      (2019年度日本青年会議所・少年少女国連大使)

 「くらしフェスタ東京2021 地域会場 八王子会場」では、講演会「これだけは知っておきたい!ひとりでもできるSDGs」を開催しました。当初はオンラインと対面形式の両方の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況をふまえ、オンラインで行いました。
 講師に国際連合広報センターの千葉潔さんをお迎えして、個人でできるSDGsへの取組みのヒントを伺いました。オンラインの利点をいかして、国連が啓発やキャンペーンに使っている動画なども織り交ぜて、分かりやすく説明していただきました。
 講演に続いて、気候変動の影響により不公正な負担を強いられる主に発展途上国の目線で地球温暖化問題の解決を目指す運動(気候正義)に取り組んでいる大学生の黒部睦さんと、千葉さんの対談を行いました。若い世代の未来へ向けたアクションをお聞きし、SDGsをより「自分事」ととらえなおすきっかけになりました。また、八王子市に所縁があるお二人からは、地域への愛着も伝わってきました。
 以下は、講演会と対談の概要です。


誰でもやろうと思えばできる“SDGs”

 “SDGs(持続可能な開発目標)”は、メディアや書籍などに取り上げられ、学校でも教えられるようになり、だいぶ社会に浸透してきたようです。講演前に視聴者の皆さんにご回答いただいたアンケートをみても、ほぼ全員がSDGsをご存じですし、実際に行動している方もほぼ7割に達していました。
 国連はいま「ACT NOW」というキャンペーンを展開し、SDGs達成にも大きく関係する気候変動対策を呼びかけ、一人ひとりの行動の変化を促しています。「使えるものは何度も使う」「壊れたら直す。直せないものはリサイクルする」「捨てるときは正しく捨てる」といった、誰でもやろうと思えば出来ることがたくさんあります。そうした一人ひとりの行動がエネルギーシフトや脱炭素の後押しとなります。


国連とSDGs

 SDGsの前身はMDGs(ミレニアム開発目標)。その成果を踏まえて、グローバルな取組みの重要性を再認識して始まりました。2015年の国連総会で、「誰一人として置き去りにしない」の実現を目指し、193ヵ国が、国の違いを乗り越え、意見を一致させて採択したのがSDGsです。さらに協議プロセスには、国だけでなくあらゆるステークホルダーが参加しました。SDGsは貧困格差や紛争、気候変動や感染症などの多くの課題を総合的にとらえています。

講師提供資料1
講師提供資料1

 そしてSDGsの「肝」は、社会、経済、環境の三側面への統合的アプローチを図っているということです。SDGsには17の目標がありますが、それぞれの目標が互いにつながりあっています。個人の行動のレベルでも、そのつながりを考えていただくとよいと思います。


沈みつつある国、キリバス

 キリバスという国をご存じでしょうか。太平洋地域の小島嶼国です。海面上昇問題で、キリバスは海に沈みつつあります。住宅や家畜を飼っていた場所、道路が次々に海の底に沈み、飲料水が汚染されたりしています。お見せした動画で現状を切々と訴えていた小さな女の子は友達たちと悲しい別れを経験しなければならないかもしれません。


未来は変えられる

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最新報告書では、「人間の影響が気候システムを温暖化したのは疑う余地がない」と気候変動と人間活動の関係を断定しました。人間が気候変動を引き起こしています。
 人間がその活動を変えることによって、それを止めることができます。消費者レベルでも、自分の消費行動を見直すことです。いらないものはもらわない、食べ物を無駄にしない、など、日常の消費パターンを変えることができるはずです。

講師提供資料2
講師提供資料2

 私たちはSDGs達成の軌道には乗っていません。未来は、私たちが今何をするかで決まります。私たちは過去を変えることは出来ませんが、未来は変えられます。行動を起こそうではありませんか。

講演する千葉さん
講演する千葉さん

対談

[千葉]黒部睦さんは、現在20歳。高校3年生の時に日本青年会議所・少年少女国連大使として環境先進国スウェーデンなどで研修し、大学生の今は、日本で環境問題の啓発などの活動をされています。
[黒部]幼いころから社会問題全般に関心があり、「みんなが幸せに暮らせるといいなあ」と思っていました。高校生の時に先輩に誘われたワークショップでSDGsを知り、「これが達成出来たらみんなが幸せに暮らせる」と思いました。その後スウェーデンへ研修に行った時に、同世代の若者たちが役所の前で座り込みをしているのを見て、気候変動はどこか他人事だったのが、一気に身近な問題になりました。
[千葉]スウェーデンのことをもう少し詳しく教えてください。

千葉さんと対談する黒部さん
千葉さんと対談する黒部さん

[黒部]日本とは社会ごと違うと思いました。スウェーデンの道路は自動車より自転車が走りやすくなっています。また、「買い物は投票」という感覚で、ハンバーガー店のメニューにCO₂排出量が載っていて、選択の目安の一つになっています。2018年8月にスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんが始めた、気候危機への対策を求める「Fridays For Future」はムーブメントになり、日本や世界各国へ広がりました。
[千葉]COP26のグラスゴーのデモに参加した若者たちの切迫感はすごかったですね。
[黒部]私たち若い世代は、今、環境対策をしている人たちより長く気候変動の影響を受けます。自分の消費行動と地球の関係を考える人は少ないかもしれませんが、「買い物は投票」、つまり「意思表示」です。レジ袋を使わない、認証マークのついているものを選ぶことなどが、生産する側へメッセージを送ることになると思います。みんなが幸せに暮らせる地球を残していきたいと思っていない人はいないと思います。幸せに暮らすために声をあげていくことが大切です。
[千葉]私のお勧めは、地産地消です。
[黒部]そうですね。小さな循環を繰り返すことが成果につながると思います。
[千葉]大人へ、子どもへ、それぞれメッセージはありますか?
[黒部]大人へは「恐れずに社会の大変革を起こしてほしい。」です。豊かさの考え方が大転換の時期に来ていると思うのです。同世代や子供へは、「声にする。何かしらの行動で伝える。伝えないと社会は変わらない。」と言いたいです。一人で言うよりみんなで一緒に声をあげるほうが効果があります。1人の100歩より100人の1歩、です。
[千葉]SDGs達成には、若者たちの声に耳を傾けることが不可欠だと思います。今日は黒部さんに参加してもらってよかったです。


質疑応答

[質問]SDGsのテーマはどれも重要だと思いますが、17は多すぎるのではないでしょうか?もっと絞って取り組むという議論は国連ではありませんでしたか?
[千葉]多いという議論はありましたが、策定の時から多様な方々をステークホルダーとして巻き込んだこともあって、広がったということもあります。しかし、17のゴールを「経済」、「社会」、「環境」の3つの側面で統合的なアプローチでまとめ、17あっても分かりやすいと思います。これは後付けかもしれませんが、受取り手の市民一人ひとりが、パズルやクイズのように、どのゴールとどのゴールがつながっているかと考え、複雑性を楽しんで取り組めるという側面もあるんじゃないかなと思っています。
[質問]SDGsが若い世代へ広がるためには何が足りないと思いますか?
[千葉]普及の努力は今後も必要ですが、学習指導要領が改訂され、学校でSDGsが教えられるようになりました。SDGsが普通のこととして考えられるようになっていくと思います。
[黒部]SDGsについて考える余裕がない子もいるので、余裕のある社会になるのも大切だと思います。


参加者アンケートより

・SDGsは、現状、どちらかというと環境問題が目立ちがちでずが、講演であったように3つのテーマすべてが重要なので、社会問題、経済問題、特に自分たちが取り組める身近な問題であるテーマ12の使う責任から貢献できる内容を実践していきたいと思いました。
・若い方が積極的に活動されている話が聞けて良かった。
・国際社会(地球社会)としての国連の役割は大変重要だと認識している。そのうえで、今後、国連として環境問題に対して、どのように取組んでいこうとしているか。国家間の意見の対立や力関係が違う中で、国連に対してそのかじ取りを期待している。また、今回若い方の取組を聞けたことは良かった。
・千葉さんの話が分かりやすく、聞き良かったです。30代の私よりも若者のほうがSDGsについて考えが深いのだろうと改めて感じました。子どもといっしょに実行していきたいと思います。
・千葉さんの、一刻の猶予も許されない内容に対して、穏やかな話し方が印象的でした。漠然とは知っていても、このように詳しくは知りませんでした。個人で出来ることは、多くはないと思いますが、意識して暮らすのと、暮らさないのとでは、雲泥の差があると思います。聞いたことを、家族にも、友人にも伝えたいと思います。どこまでできるかわかりませんが、やるしかないですよね。
・SDGsについて漠然としか知らなかったので、きちんと成立のお話からうかがえて理解がすすみました。子どもたちと違って我々世代は積極的に学ぼうとしないと学べませんので、よい機会をいただけました。
・丁寧な説明でわかりやすかった。次世代が安心して暮らせる地球であるためにも世界の持続可能性という問題に興味を持ち、みんなで考えることが重要ですね。

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