くらしエリア
主婦連合会

ピクトグラム(案内用図記号)を意識したことありますか

 ピクトグラム(案内用図記号)は様々なシーンで私たちの生活の中に取り入れられています。
 どのピクトグラムも一目見ただけで、そこに何があるかその意味まで伝わるように作られていますが、それを必要としていない人には分かりにくいものもあります。

 ピクトグラムはISO(国際標準化機構)で定められているものなど、国際的に広く使われているものや、JIS(日本産業規格)に定められて国内で使用されているもの、その施設だけで使われている私的なものがあり、中には芸術的な独創性に富んだものもあるなど様々です。場所によっては図記号が溢れていて、混乱を招くこともあるようです。
 昨今は社会的な意識の変化や偏見を取り除こうというユニバーサルデザインの観点から、また様々な障がいのある方々への配慮を求める当事者や関係団体等からの要望もあり、JISに案内図記号として新しい視点のピクトグラムが加わりました。
 今回は最近JIS化されたピクトグラムを2つのカテゴリーに分けて紹介いたします。

バリアフリー・ユニバーサルデザインのピクトグラム


※2020年5月、この9件がJISに追加されました。

 急速に変化する社会事情に適合するために当事者の方々の意見を聞きながらまとめられたピクトグラムについて紹介します。
 一般の方には馴染みのない図記号でもそれを必要としている方が存在します。例えばユニバーサルデザインの多機能トイレは障がいのある方や病気の方が必要としていて、一般のお手洗いにはない設備が備わっています。
 「男女共用お手洗」は、排泄時に介助を必要としている方に異性の方が付き添って利用する場合や性的マイノリティーの方が一般のお手洗いを利用しにくいという声に対応しています。
 「カームダウン・クールダウン」は、一般の方には馴染みのない、聞き慣れない言葉ですが、発達障がいや統合失調症、パニック障がいなどの見た目にはわかりにくい障がいのある方が気持ちを落ち着かせるための場所を示しています。

 多くの方が参集する商業施設、イベント会場等では、たくさんのピクトグラムや看板、ポスターが貼られていて、却ってわかりにくいとの苦情が寄せられるそうですが、その標識やピクトグラムはそれを必要としている方にはなくてはならないものです。障がいのない方もそのピクトグラムの意味を理解して対応することが求められます。障がいがある方への更なる理解が深まり、日常の生活に活かされることを大いに期待します。

海外からの観光客向けのピクトグラム

 延期されましたが、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、海外からの観光客が増加することが予想される中、開催以降も視野にインクルーシブな社会構築の一助として必要と思われる項目も含め、新たなピクトグラムが作成されました。これまでは、形がバラバラだったものを統一する、今までピクトグラムとして表されていなかったものを作成するということが中心でしたが、よりわかりやすいサイン環境とするため、新たに作成されたピクトグラムです。

 主婦連合会では、昨年経済産業省からの委託事業として、これらのピクトグラムを含む新しく加わったピクトグラムや一般の方にはわかりにくいピクトグラムなどを広く皆さんに知っていただくため、主婦会館1階ロビーにて展示を行いました。

(展示の様子)
https://shufuren.net/seminar/20190701-2/
https://shufuren.net/seminar/20191101-4/

 さらに、展示に際し、これらの認知度についてのアンケート調査を2回にわたって行いました。
(アンケート結果)URL
https://shufuren.net/research/research_-recent-10-years/
※展示に当たって(一財)主婦会館、(公財)交通エコロジー・モビリティ協会、(一財)日本規格協会からの協力を頂きました。

 ピクトグラムについてもっと知りたいという方は、ぜひ下記にアクセスしてみてください。
(公財)交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/barrierfree/pictogram/picto_top2017.html
(一財)日本規格協会
(https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/dev/stdz_jis/?dev/stdz_jis/)

 主婦会館では今年も10月1日から31日まで(予定)、ピクトグラムを紹介する展示をしています。機会がありましたら是非お立ち寄り下さい。