食エリア
東都生活協同組合

お米を真ん中に

 日本食といえば、「お米」。しかし、主食の選択肢が増え食生活が多様化したことや、家族構成の変化、人口減少などの影響もあり、お米の購入量は減少が続いています。また、ダイエットのためにごはんを食べないようにしている人もいるように、食に対する誤解もあるようです。お米を作り食べることが大切な理由を一緒に考えましょう。

お米・ごはんの大切な役割

 お米には、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミン、食物繊維などさまざまな栄養素が含まれていますが、一番多い栄養素は炭水化物です。炭水化物は、体作りに欠かすことのできない三大栄養素の一つで、体の中でブドウ糖に分解され、エネルギー源として利用されます。
 また、お茶碗1杯のごはん(精白米150g)には牛乳120mlと同量のたんぱく質が含まれています。私たちが毎日を健康に送るためには、お米を中心としたバランスの良い食事を取ることが大切です。
 ダイエットで食事を制限している場合でも、ごはんはパンや麺類など小麦「粉」から作られているものと違い、粒のままで摂取するため、(1)おなかがすきにくく、腹持ちがよいので間食が少なくなる(2)体に脂肪をためるホルモンの分泌がゆるやかで、それに起因する体脂肪の蓄積が抑えられる、といったメリットがあります。

一日の活力を朝「ごはん」で

 「朝ごはんをきちんと食べる習慣のある学生ほど、テストの正答率が高い」そんな傾向があることをご存じですか?脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、体内に大量に貯蔵できないため、朝、目覚めたばかりの時は、実は欠乏状態なのです。脳を活発に働かせるためには、一日の始まりに脳を働かせる唯一のエネルギー源であるブドウ糖を補う必要があります。「ごはん」は、ゆっくり消化・吸収され、不足したブドウ糖を血液中に補い、同時に長時間維持することができます。朝食べたごはんは、健康な成人では約3時間で消化され、エネルギー源であるブドウ糖を供給してくれるのです。

現在のお米事情

 わたしたち日本人は古来、お米を主食としてきました。日本人にとって大切なお米ですが、作り続ける環境は決して良いものではありません。食生活の変化に伴い、お米の消費量が年々減り、需給調整のためのいわゆる減反がおこなわれ、約4割の水田で稲が作られていません。
  1962年に、一人当たりのお米消費量は最大の年間118㎏あったものが、2016年には54㎏でした。体にも環境にもいいお米を食べ続けることが、豊かな食生活を維持し、日本の農業を支える基本になります。

お米は環境にいい

 水田はお米を育てるだけでなく、土地の保全にも大きな役割を果たしてきました。水田は雨が降るたびに水を溜め、ゆっくりと時間をかけて地下へ導いてくれるため、洪水を防ぐ機能があります。斜面に造られた棚田は地すべりを防いでくれます。さらに水田の水は、蒸発して気温の上昇を緩和すると同時にたくさんの生き物を育みます。
  このように、水田は日本の国土と自然環境を守る重要な働きをしているのです。東都生協では「田んぼの生き物調査」「田んぼの学校」などの自然体験を通して環境の大切さを学習できるような取り組みを産地とともに行っています。

東都生協のお米の取り組み

https://www.tohto-coop.or.jp/okome/torikumi.html
https://www.tohto-coop.or.jp/commodities/osusume/170804/

稲の穂から根まではすべて農業循環

 お米は主に「ごはん」として食べられるほか、酒、酢、みりんなどの原料となり、また、米をひいた「米粉」は、小麦粉の代用として天ぷらに、片栗粉の代用として料理にとろみつけなど、グルテンフリー食材として活躍の場が広がっています。
 「お米」以外の部分も活用されています。もみ殻(肥料、土壌改良、堆肥の原料、バイオマスの原料の一部、畜舎の敷き床など)、藁(飼料、敷き床、建築資材など)、米ぬか(お菓子、米油、漬物、化粧品など)など、用途も様々です。

米の精でつながる循環型農業

 米を精米すると表面の凹部分に取りきれないヌカ(肌ヌカ)が残ります。金(きん)芽(め)米(まい)(BG無洗米)の加工で、この肌ヌカを取り除き、熱処理をして粒状にしたものを「米の精」といい、田畑の肥料や畜産物の飼料として活用されています。
 米から取り除かれてできた有機質肥料(米の精)が田んぼにかえされ健康な稲を育てる。まさに循環型農業そのものです。
 東都生協と東洋ライス㈱(金芽米加工メーカー)は「米の精に関する基本協定」を締結しており、東都生協では金芽米や金芽ロウカット玄米の販売に協力、「米の精」の安定供給につなげています。

米の精ブランド
https://www.tohto-coop.or.jp/commodities/komenosei/
金芽米
https://www.tohto-coop.or.jp/commodities/osusume/160402/
金芽ロウカット玄米
https://www.tohto-coop.or.jp/commodities/osusume/150504_02/

最後に

 「お米」を食べることで私たちの体がつくられ、活動できます。育てることで土地や自然環境が守られます。形を変えて色々な料理に使われ、食べる以外にも肥料や飼料として活用されていることがわかりましたか?
 「お米」にまつわることで、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標11「住み続けられるまちづくり」、目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさも守ろう」など、多くの目標にむけて取り組むことができます。

 もう一杯、もう一食、ごはんを食べて、持続可能な社会の実現をめざしましょう。

東都生協ホームページ

https://www.tohto-coop.or.jp/

※参考文献、出典:「特集1お米の魅力(2)」農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1211/spe1_02.html
「米をめぐる関係資料」農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-480.pdf
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/180727/attach/re_data3.pdf