環境・エシカルエリア
国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)

もったいないゼロプロジェクト

~食品ロスを減らして、無駄の少ない生活を目指そう~

~いままでに、まだ食べられる食品を
捨ててしまったことはありませんか?~

 こう質問すると「食べものを捨てるなんてとんでもない。ご飯は残さず食べている」と答える方も多いかもしれません。けれど、外に出しっぱなしで傷んでしまったとか、逆に冷蔵庫の奥や戸棚の隅にしまい込んでしまい、古くなっていて捨ててしまうとか、そういう失敗をしたことがあるのではないでしょうか。特に最近は、災害対策の備蓄が家庭でも多いですよね。その中で賞味期限を過ぎてしまって、そのまま捨ててしまうこともありますよね。
 そんな暮らしの中で、いったいどれだけの食べものが捨てられているのか、そしてどうすれば捨てずに暮らしていけるか。これから一緒に見ていきましょう。

~食品ロスってどのくらい?~

 日本の年間食料廃棄量は約2,550万tです。すごい量ですね。ただしこれには魚の骨や野菜の皮など、普通は食べない部分も含まれています。この中で私たちが注目すべきは、まだ食べられるのに廃棄された食品、いわゆる「食品ロス」が約612万tもあるということなんです。
 これを1人1日当たりに換算すると大体130gほどになります。130gといえば、おにぎり一個分はあるでしょう。コンビニのおにぎりで考えると、安く見ても1個百円で年間36,500円。こうして見てみると、本当にもったいないですよね。
 さらにこの内、家庭から出る食品ロスは約284万t。おおよそ半分は私たちの家から出てきているんです。これはもう、国や企業任せではなく、私たち自身が何とかして食品ロスを減らしていかなければなりせん。食品ロスは私たちの努力で減らせるものなのですから。
(※上述の食料廃棄量等の数値は平成29年度の推計値です。)

~よく見てよく考えよう:消費期限と賞味期限~

 お店で売っている食品には、野菜などを除いてそのほとんどに「消費期限」か「賞味期限」が記載されています。
 いま私たちのそばにある食べものはどうでしょうか。お弁当やおにぎりはすごく近い日時の消費期限になっていますよね。その一方でお菓子や飲みものなどでは、1ヶ月以上先の月日が賞味期限として記載されているものもありますよね。
 食ロスを減らすためにも、まずはご家庭の在庫を確認してから買い物に出かけましょう。そして、消費期限や賞味期限をよく見て計画的に買い物をすることが大切です。買い過ぎは禁物。それとすぐに食べるのであれば、期限の先のものを選ぶのはやめましょうね。しっかりと保存・管理をすることも大切です。うっかりをできるだけ減らしたいものです。
 さて、「消費期限」と「賞味期限」、似たような言葉と思うかもしれませんが、そこには明確な違いがあります。その違いをこれから確認していきましょう。

 どうでしょうか。今まで「賞味期限を過ぎたから」という理由で食べものを捨てたりはしませんでしたか。
 もちろん、冷蔵庫など一定程度の保管条件下での期限ではありますが、賞味期限は少し短めに設定されているものです。なので、賞味期限を多少過ぎた程度なら自分で判断して食べてしまう、そんな考えも時には必要なのです。

~無駄のない災害対策の備蓄をしよう~

 ここ数年、災害対策として食品の備蓄が盛んになってきています。様々な会社から備蓄食品が販売されていて、中には災害時に持ち運びがしやすいように「数日分の備蓄物資入りリュックサック」の形で売られているものもあります。
 さて、みなさんのご自宅には備蓄用の食品等はありますか。農林水産省が提示している目安では、最低でも3日分、できれば1週間分以上の備蓄食品の確保が推奨されています。もしもの時のためにも、備えはしておいた方がいいでしょう。
 そしてこの備蓄食品にも、しっかりと賞味期限はあります。いざという時に、食べものが賞味期限を大きく過ぎていても困りますよね。そうしたことのないように、常日頃から備蓄食品を更新していく方法がありますので、それをこれから確認していきましょう。

 ローリングストックでは、自分で食べて買い足すだけでなくフードバンクを活用する手もあります。
 フードバンクとは、ご家庭や企業等で余っている食品を地域で取りまとめて、支援を必要としている人たちへ寄付する活動およびそれを行う団体のことです。寄付というと大げさに思えるかもしれませんが、全国で様々な団体がフードバンクを行っているので、備蓄食品を取りそろえるついでに、そうした活動がお住まいの地域でどう行われているか、調べてみるのもいいかもしれませんね。

~持続可能な無駄の少ない社会を目指そう~

 食品ロスと賞味期限、備蓄食品と見てきましたが、いかがでしたでしょうか。食料廃棄の削減は世界的にも重要視されており、国連においてSDGsのターゲットのひとつとして、2030年までに世界全体での1人当たりの食料廃棄量の半減が盛り込まれています。日本でも、2030年までに食品ロスを2000年度比で半減することが目標として定められました。
 ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、世界一体となっての行動となれば、その影響力は計り知れません。この機会にいま一度、食べものの買い方や保存・消費のあり方を考え直してみるのはいかがでしょうか。

~生団連:もったいないゼロプロジェクト・
チェックポイント~

  • 年間612万t、1日一人当たり130gもの食品ロス。私たちの努力で減らせます。
  • 食品の買い物は計画的に。買い過ぎは禁物です。
  • 賞味期限はおいしく食べられる期限。過ぎてすぐ捨てるのはもったいない。
  • 備蓄食品のローリングストック。無駄なく更新して備えよう。
  • 支援にもつながるフードバンク。余った食品が活躍します。

国民生活産業・消費者団体連合会より
 当団体URL:https://www.seidanren.jp/mottainaizero/
 (食品ロスに関する特設サイトです。)