誰もがくらしやすい未来へ~10月は東京都消費者月間です くらしフェスタ東京2020

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食品ロス削減は家庭から
~冷蔵庫の上手な使い方と保存のコツ


配信期間:2020年12月24日(木)15時~
      2021年2月12日(金)15時
申込者数:278人
視聴回数:第一部 97回
      第二部 84回
      第三部 64回
講  師:島本美由紀さん
      (料理研究家/食品ロス削減アドバイザー)
主  催:東京都消費者月間実行委員会

 環境に関するテーマを取り上げる“エコプログラム”は、例年テーマに応じたプロフェッショナルの方をお招きし、講演会を開催しています。本年度はコロナ禍の中、オンラインにより実施しました。
 講師は、料理研究家で、食品ロスや防災備蓄についても様々な提言や提案をされている島本美由紀さんです。日常に役立つ食生活や食品保存の知恵を、実例の写真を投影してお話しいただき、YouTubeで限定配信をしました。忙しい消費者の方々が空き時間に視聴しやすいように、全体を3つに分け、それぞれを10~15分としました。
第1部 冷蔵庫の上手な使い方
第2部 野菜保存と使い切りのアイデア
第3部 もしもに備える防災備蓄のコツ

笑顔が爽やかな島本美由紀さん
笑顔が爽やかな島本美由紀さん

第1部 冷蔵庫の上手な使い方


■食品ロスについて
 皆さんは食品ロスとは何かご存じですか?まだ食べられるのに捨てられる食品のことです。日本国内の食品ロスの発生量は年間612万トンです。国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗一杯分の食べ物を捨てている計算になります。そのうち、284万トンは家庭から出ており、食べ残しが42%、直接廃棄は35%、過剰除去は23%を占めています。(2017年度値)
 気づいたら賞味期限が過ぎていた、野菜が冷蔵庫の奥でしなびて捨ててしまった、野菜や果物の皮を必要以上に剥いてしまった等、経験があるのではないでしょうか?私たち自身が食品ロスの発生量を増やしているのです。

消費者庁出典:家庭の食品ロス3大要因
消費者庁出典:家庭の食品ロス3大要因

■冷蔵庫収納の3つの基本
 「見える」「まとめる」「取り出しやすい」が冷蔵庫収納の3つの基本です。さらに、7割収納を心がけると無駄をなくし、冷蔵庫を上手に使うことができます。
〇冷蔵室
 一目でどこに何があるのか、分かるように収納することが大事です。おかずや常備菜などは透明の保存容器に入れる、食品は使う用途に合わせてカゴに分ける、お弁当作りで使うものはまとめてトレイにのせるなど工夫しましょう。また、棚板を折りたたむと庫内が見えやすく取り出しやすくなります。
 ドアポケットも、調味料類を一か所にまとめて、開封日を書いておく、ペットボトルの空き容器を再利用して倒れないように収納するなど、ちょっとした工夫で使いやすくなります。小さい乾物類の袋はクリップで留めておけば、使い忘れを防げます。
〇野菜室
 野菜室の収納は7割以下にしてください。使いかけの野菜は「使いかけボックス」を作って、上段の見える位置に置きましょう。葉野菜はペットボトルの空き容器を使って、立てて収納してください。
〇冷凍室
 冷凍室の保存は、逆に7割以上です。上から見て分かるように、金属製のブックスタンドなどを使って立てて保存する、保存袋に中身や保存した日付を書いたテープを貼っておく等、工夫してください。
〇冷蔵庫の省エネ
 設定温度を見直しましょう。夏は「中」、冬は「弱」程度の設定でも大丈夫です。冷蔵室は詰め込みすぎると余分な電力を消費します。冷凍室はある程度詰めておいたほうが電気を無駄に使いません。冷蔵室は7割以下、冷凍室は7割以上の収納を心がけましょう。熱いものは冷ましてから入れましょう。扉の開け閉めは「少なく、短く」を心がけてください。

 冷蔵庫は家事の中心です。使い方を変えるだけで食事作りが楽になり、家庭からの食品ロスと無駄なエネルギーが減らせます。

第2部 野菜保存と使い切りのアイデア


 家庭で手付かずのまま捨てられる食品の半分は、実は野菜です。無駄なく使い切れる野菜保存のテクニックをご紹介します。
〇「立てて保存する」
 葉野菜は立てて保存してください。野菜は育った状態で保存したほうが、栄養価も落ちにくく、葉先なども傷みにくいのです。
〇「包んで保存する」
 トマト、ナス、きゅうりなどの実野菜やきのこ類は、ポリ袋とペーパータオルに包んで保存してください。
〇「タネとワタを取って保存する」
 ヘタと種のあるゴーヤーやカボチャなどの野菜は、中心の種とワタを取って、切り口にペーパーを被せて、ラップやポリ袋で包んで保存してください。
〇「生長点を壊して保存する」
 芯のあるレタスやキャベツ、白菜などは芯部分に生長点があります。その部分に爪楊枝を刺したり、包丁で斜めに傷を入れてから、ポリ袋などに入れて保存してください。
〇「温度の低い場所に保存する」
 もやしや市販のカット野菜などは、雑菌が繁殖しやすく低温のほうがいいので、野菜室ではなく、冷蔵室に入れて保存してください。

 

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 そのほか、島本さんより、無駄なく野菜を使い切るアイデアとして、ニンジンの皮やえのきの根元、ブロッコリーの芯などの調理方法をご提案頂きました。
 また、無駄を出さない買い物のコツとして、献立を考えてから買い物へ行く、買い物前に冷蔵庫をチェックする、小さいサイズのものを買い、美味しいうちに使い切る、買い物に行く前に、気分を満たしてから買い物に行くなど、具体的に教えて頂きました。

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オンライン講演会の画像より抜粋
オンライン講演会の画像より抜粋

第3部 もしもに備える!防災備蓄のコツ


 以前は「備蓄は3日分」と言われていましたが、今は大規模災害に備えて7日分の備蓄が勧められています。
 ローリングストックとは「循環備蓄」のことです。買い物をして自宅で備える→それを使って消費していく→消費したら買い足して備える、これを繰り返すと、ローリングストックが実践できます。

オンライン講演会 島本さん作成資料より
オンライン講演会 島本さん作成資料より

 ローリングストックのメリットは、以下の3つです。
①賞味期限切れによる食品の廃棄を減らせる
②災害が起きた時も、食べなれたものが食べられる。
③食べながら備蓄するので、好みの食べ物を備蓄できる。

 ストック食品には2つの種類があります。
①日常食
 日常的に食べていて、災害時にも食べられるものです。保存期間は半年~2年と短めです。
 お米やパスタ、缶詰などは、日常から使って、ローリングストックを実践してください。
②非常食
 3~5年と保存期間が長く、災害用に備えておけるものです。半年に一度はチェックをして、自分たちの口に合うか見極めるように心がけてください。
 賞味期限切れにならないための備蓄収納のコツについてお話ししましょう。
 日常食はキッチン、非常食はクローゼットで収納しましょう。日常食は1か月に一度見直しして食べて回し、非常食は見直す時期を決めてチェックしましょう。調味料類は災害時に味を足すのに役立ちます。開封したものは冷蔵庫のドアポケットに集中配置して把握しておきましょう。
 水は1日1人当たり3リットルが目安です。
 家族1週間分を各部屋に分散配置しましょう。
 非常用の持ち出し袋の中の食べ物も、半年に1度チェックして、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
 減らそう!防災備蓄の食品ロス。日常食は1か月に一度、非常食は半年に一度、賞味期限の見直しデーを作りましょう。

アンケートより


・冷蔵庫内の収納の仕方が参考になりました。食品ロスの半数が家庭からというのもショッキングでした。
・野菜の上手な保存方法は大変参考になりました。ペットボトルの再利用もでき、良かったです。
・コロナで自宅療養になってしまった人が「自宅療養を想定して食料を備蓄しておけば良かった」と話しているのをニュースで見て、備蓄は災害時だけでなく、コロナ禍でも大切だと感じていたところで、特に第3部は参考になりました。
・3部に分かれていて、必要な部分を何度も見ることができて便利。
・どこかの会場に行くのはためらいがあったと思うし、オンラインなら好きな時に自宅で見られるので、仕事のある身にはありがたかったです。
 字幕と音声、絵による配慮もオンラインならではと思いました。

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