誰もがくらしやすい未来へ~10月は東京都消費者月間です くらしフェスタ東京2019
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見て、聞いて、話そう!【交流フェスタ】

イベントレポート

来場者数は2日間で約35,000人。新宿駅の西口広場が消費生活について楽しく学ぶ場に!


 10月は「東京都消費者月間」です。毎年この期間を中心に、消費生活に関連する様々なイベントが開催されます。
 東京都は、都内の消費者団体とともに、「東京都消費者月間実行委員会」として、各種事業に取り組んでいます。
 2019年度のテーマは「誰もがくらしやすい未来へ」。このテーマに基づいて、シンポジウムやワークショップなどを開催しています。中でも「交流フェスタ」は、消費生活について楽しく学べるイベントとして、多くの来場者をお迎えしている、いわば東京都消費者月間事業のメインイベントです。
 10月25日(金)、26日(土)の2日間、新宿駅西口広場イベントコーナーで開催され、今回で16回目。「交流フェスタ」のテーマは、「見て、聞いて、話そう!交流フェスタ」。約35,000人の方々が来場しました。ご家族連れや通勤や通学途中の方、外国人旅行者の方々など、多様な来場者が、消費生活について、気軽に楽しく学べる場となりました。

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新コーナー「エシカル消費普及啓発コーナー」では2,200個のヒノキスマホスタンドを配布


 強風と雨の肌寒い初日、一転10月とは思えないような夏日の2日目。不順な天候にも関わらず53の行政・団体・企業などが6つのテーマエリアに分かれ元気に出展、ブース展示やステージでのセミナを行いました。
 「東京都消費者月間実行委員会」では、毎年、新しいテーマに取り組み、今年はエシカル消費を取り上げました。
 エシカルとは「倫理的」という意味で、「人や社会、環境に配慮した消費行動」のことを「エシカル(倫理的)消費」といいます(「東京くらしWEB」より)。日々の暮らしの中で、少し考えてもらい、無理のない範囲でエシカル消費を選択するなどのきっかけづくりとして、国産ヒノキ間伐材を活用し、被災地・福祉施設でセット作業された東京都オリジナルの「ヒノキスマホスタンド」を来場者の方へプレゼント。また、オリジナルステンシル入りエコバッグ作成や点字打ち&エンボス加工体験をブース内で実施し、順番待ちの列ができる人気でした。

image ヒノキスマホスタンドのプレゼント
ヒノキスマホスタンドのプレゼント

生活をちょっと楽しくする景品を取り揃え、選ぶワクワク感も楽しめるクイズラリー


 各展示ブースでは、クイズラリーも行いました。
 例えば、 「マリン・エコラベル・ジャパン」は何のエコラベルでしょうか。①農業②水産業③林業。((一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会作成)、皆さんおわかりになりますか?では、こちらのクイズはいかがでしょうか。「みつばちが、一生のうちに集められる蜜は、どのくらいでしょうか。①ティースプーン1杯②カレースプーン1杯③おたま1杯(モリヤハチミツ株式会社作成)。このような面白くて、誰かにその答えを教えたくなるようなクイズを、各出展者が準備し、これらのクイズに回答すると、クイズラリー用紙にスタンプが押され、集めたスタンプ数に応じて、景品と交換できます。
 来場者はどなたでも参加でき、何回でも挑戦可能。このクイズラリー実施は、来場者を様々な出展者ブースに誘導でき、「交流フェスタ」出展者と参加者との一体感も醸成できました。出展者アンケートでも 、「(クイズラリーに参加してよかった」が65%と一定の評価を得ました。
 また、景品は、珪藻土コースターやアルミストロー、竹製カフェプレートといった、素材に配慮したものを多数を用意。 選ぶ楽しさにも工夫しました。女子大生からは、「竹製カフェプレートはSNSでも映える(ばえる)ので、うれしい」といった声も頂きました。

クイズラリーを終えて、景品を選ぶ来場者
クイズラリーを終えて、景品を選ぶ来場者

消費生活の多面性を映し出す6つのテーマエリア


 「消費生活」はその範囲も広く、 課題なども多様です。交流フェスタでは、6つのテーマエリア(① 環境・エシカル エリア②消費者被害防止 エリア③くらしエリア④安全対策 エリア⑤ 食 エリア⑥子供エリア)を設定。53の出展者は、それぞれどこかのテーマエリアに分かれ、情報提供を行いました。ここでは、テーマエリアごとに、主な内容をご紹介します。

①環境・エシカルエリア(12団体)

 先に紹介の「エシカル消費普及啓発コーナー」もこのエリアに設けました。プラスチックや資源リサイクル、太陽熱利用やリチウムイオン電池の分別排出といった持続可能な社会の実現のために、様々な角度から情報提供が行われました。

資源リサイクルについて説明する出展者
資源リサイクルについて説明する出展者

②消費者被害防止エリア(5団体)

 情報セキュリティや、生活の場でのAI・IOTの活用 等の 展示もありました。東京都生活文化局消費生活部と東京 都消費生活総合センターのブースでは、悪質商法被害防止の リーフレット類をエコバッグとともに配布し、啓発を行いました。

情報提供する東京都消費生活総合センター
情報提供する東京都消費生活総合センター

③くらしエリア (11団体)

 引っ越し、相続、終活、貴金属製品の品位証明、金融商品、計りのことなど、わたしたちのくらしに身近な情報を幅広く情報提供しました。最近、再び人気を集めつつある公衆浴場をPRするキャラクターや、司法書士の団体のキャラクターも登場し、会場を盛り上げてくれました。

キャラクターも多数登場
キャラクターも多数登場

④安全対策エリア(6団体)

 日常生活の中で起きる高齢者の身近な事故の防止やガス使用に伴う安全情報、防災など、安全対策についての情報提供を行いました。中でも警視庁では、特殊詐欺についての注意喚起を行いました。また、東京都都民安全推進本部では、自分の運転を確認できる自転車シミュレーターも実施し、来場者の関心を集めていました。

子供も体験、自転車シミュレーター
子供も体験、自転車シミュレーター

⑤食エリア(9団体)

 このエリアでは、健康な食生活を送るために必要な食材(小麦、しょうゆ、はちみつ、冷凍食品など)の情報や、食品ロス、食品衛生法の改正に伴い重要視されているHACCPについての情報提供なども行われました。また、簡単な健康チェックがその場できるコーナーでは、順番を待つ方々も多く見られ、来場者の関心の高さも伺えました。

食品ロスについての展示
食品ロスについての展示
自分の健康状態をチェック!
自分の健康状態をチェック!

⑥子供エリア(4団体)

 子供が使用するスマホや携帯電話を購入する際のポイント、安全な衣服の選び方などの展示のほか、実際のベビーカーを展示し、交通機関のベビーカー使用時における注意喚起や啓発といった内容もありました。実行委員会展示グループでは、子供が誤飲する可能性のあるおもちゃやそのサイズを確認できる実物展示やシールを使ったボードアンケートも行い、来場者とのコミュニケーションを図ることができました。

いろいろなタイプのベビーカーの展示
いろいろなタイプのベビーカーの展示

無料体験や販売コーナー、フードドライブの受付など、様々な世代の方々が楽しめるコーナーも充実


 親子で参加できる無料の体験コーナーも設置。東京の木の端材を使ったサイコロづくりでは、サンドペーパーで木をきれいにするのに夢中になる子供がいたり、お孫さんへのプレゼントとして「カラフルボンボンづくり(家で不要になっている布を集め、細いひも状に裂き、ボンボン状のアクセサリーに仕上げる)」に熱心に取り組むシニアの方がいたりと、人気でした。
 また、SDGsにも関連する食品ロス削減を目的としたフードドライブも受け付けました。東京都消費生活総合センター職員はもちろん、事前の呼びかけへの協力もあり、2日間で約30kgの食品が集まりました。それらは、都内でフードドライブ活動を行っている団体へ寄付をしました。
 東京の野菜や花、フェアトレードの小物類などを販売する販売コーナー(6団体)も設け、多くの方々が買い物も楽しみました。こうした買い物を通じて、来場者が、エシカル消費や地産地消を考えるきっかけに繋がればと考えます。
 ※フードドライブ:家庭や企業で余っている食品を持ち寄り、それを必要とする人々にフードバンク団体などを通じて寄付する活動です。

買ってくれる人を待つ花々
買ってくれる人を待つ花々

交流フェスタの大きな柱~ステージプログラム


 展示だけではなく、交流フェスタでは、会場の中心部分にステージを設置し、2日間様々なプログラムを行います。これも交流フェスタの大きな柱の企画です。
 プログラムは、出展者が出演するミニセミナーと、演奏やマジックといったアトラクション企画とで構成されます。
 消費者被害防止につながる落語や、終活を考えるセミナー、キャッシュレスに関するセミナーのように消費生活におけるタイムリーな話題も取り上げて情報提供しました。また、東京都若手職員によるコントや実行委員会委員が何カ月もかけて練習を積んできたコントも大変好評でした。

悪質商法被害防止を楽しく学ぶ、出前寄席
悪質商法被害防止を楽しく学ぶ、出前寄席

さいごに


 交流フェスタは、実行委員会委員や、学生スタッフなど世代や立場の異なる様々な人々が「交流」し、運営しており、物や事、情報、そして人々の、まさに「交流フェスタ」と言えます。
 シンポジウムやセミナーといったイベントとは異なり、消費生活に関連したテーマに対して、必ずしも関心が高いとはいえない層に対しても、気軽に情報を持ち帰っていただけるのが、イベント開催の効果といえます。この特性を活かし、今後も継続的に実施をしていきたいと考えます。

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